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価格¥5,800
本書は、わが国における看護教育の特質を、看護師におこるバーンアウト現象から解明しようとするものである。こうした課題に取り組む意義は、急激な変動が予測される保健医療社会への不安・危惧の高まりや、少子高齢社会の進行に対応する保健・医療・福祉の複合化等、どのような医療サービスを国民に提供できるかが注視される状況に照らす時、どのような専門職養成が必要とされるかを考える上で重要である。また、看護教育における病理側面を検討することは、単に保健・医療・福祉に関する専門職養成・教育の在り方や医療社会全体の問題に対する問いかけを行うことのみならず、激しい大学改革の潮流の中、各大学の独自性と差異化戦略が重要となる時代の課題にも答えうる可能性を持つ。 本書が取り扱う内容は、看護職集団への調査であり、患者のプライバシーに関与する問題から、なかなか社会学的な調査や検討がなされなかった分野である。昨今の看護界では、援助関係や行為の妥当性など現象学的アプローチを主とした具体的な看護内容に特化した書籍が多い。それ故、看護職者がどのような社会環境におかれ、職としてのアイデンティティを形成する上で、社会的あるいは構造的にどのような問題に直面しているのかといった、マクロな視点に立ち看護実践の基本を照らすような事象への分析は少ない。看護職にかけられる期待の増幅に相乗するように、臨床現場における看護職者が抱える悩み・課題は増大している。こうした状況を教育機能がどれほどまで支えることができるかを明らかにするために、看護教育の病理として示した。看護職が抱える課題をグローバルな観点から捉え、看護職に従事する人々に対し、あるいは看護・介護を必要とする人々に対し、看護専門職者としての今後の方向性を示唆している。
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出版社からのコメント
本書は、わが国における看護教育の特質を、看護師におこるバーンアウト現象から解明しようとするものである。こうした課題に取り組む意義は、急激な変動が予測される保健医療社会への不安・危惧の高まりや、少子高齢社会の進行に対応する保健・医療・福祉の複合化等、どのような医療サービスを国民に提供できるかが注視される状況に照らす時、どのような専門職養成が必要とされるかを考える上で重要である。また、看護教育における病理側面を検討することは、単に保健・医療・福祉に関する専門職養成・教育の在り方や医療社会全体の問題に対する問いかけを行うことのみならず、激しい大学改革の潮流の中、各大学の独自性と差異化戦略が重要となる時代の課題にも答えうる可能性を持つ。 本書が取り扱う内容は、看護職集団への調査であり、患者のプライバシーに関与する問題から、なかなか社会学的な調査や検討がなされなかった分野である。昨今の看護界では、援助関係や行為の妥当性など現象学的アプローチを主とした具体的な看護内容に特化した書籍が多い。それ故、看護職者がどのような社会環境におかれ、職としてのアイデンティティを形成する上で、社会的あるいは構造的にどのような問題に直面しているのかといった、マクロな視点に立ち看護実践の基本を照らすような事象への分析は少ない。看護職にかけられる期待の増幅に相乗するように、臨床現場における看護職者が抱える悩み・課題は増大している。こうした状況を教育機能がどれほどまで支えることができるかを明らかにするために、看護教育の病理として示した。看護職が抱える課題をグローバルな観点から捉え、看護職に従事する人々に対し、あるいは看護・介護を必要とする人々に対し、看護専門職者としての今後の方向性を示唆している。